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丹波篠山の「昆の村」に行ってきた。入り口の看板に「こんちゃん来てます」とあった。主の大村昆さんが在村している証だ。 喜劇俳優の大村昆さんは、田舎暮らしに憧れて、立杭焼も窯元が立ち並ぶ篠山市今田町に土地を求め、終の棲家にする家を建てた。レトロな看板やポスター、懐かしい遊び道具などを集めて展示する場所も作った。訪ねてきた人をもてなす喫茶店も作った。芸人を目指す人々を養成する「大村塾」もはじめた。その人たちが芸を披露する舞台もある。 縁側に座ると、目の前に二つの小高い山が見える。山の間に日が沈むと、金星が見えるそうだ。こんちゃんお気に入りの光景だ。 こんちゃんは、喜寿とは思えない。肌のつやもよく、溌剌としている。話は尽きない。座談の名手だ。思い出話、芸談、土地の人たちとの交流エピソード・・・どれをとっても面白くおかしく聞かせてくれる。 ここを訪れた人たちは、何気なく風景の中にたたずむこんちゃんを目撃すると、一様に感激する。「ナマこんだ!」と叫び、手を握ってなかなか離さない人もいる。かつて、テレビをつけたらこんちゃんが出ていた。その時代を知る人にとって、こんちゃんとの対面は夢のような出来事なのだ。「嬉しくて眼鏡がずり落ちる」ようなことなのだ。こんちゃん自身も、楽屋では叶わないファンとのふれあいが、ここならなら可能だと、喜んでいる。サービス精神旺盛だ。誰とも気軽に写真撮影に応じる。 私も縁側でミーハー写真をお願いした。そして、互いに丹波に文化貢献しようと、固く握手を交わした。 |
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